独断と偏見の子育て論

積極的無視という行動を止めさせる方法に思うこと

みなさま、こんにちは!

夏休みが終わり、新学期スタート。いかがお過ごしですか?

相手(子ども)にやめて欲しい行動があるとき

❝積極的無視❞という方法をとることで相手の行動をやめさせる方法があります。

これをするときに

心配になるのが「❝無視❞がトラウマにつながるんじゃないかな・・・」

ということかなと思います。

ただ、

トラウマ経験自体は怖がる必要はないと思います。

問題となるのは

トラウマ経験を感情を伴って何度も繰り返し思い出すこと。

それが本来感じなくてもいい恐怖・不安を大きくし

予期不安や過ぎたことを長く苦しむ一因となります。

自閉症の特性として

・嫌なことを忘れられず記憶に残りやすい

ということがあります。

この特性があるのでトラウマをつくらないように

親は行動しますが全てのトラウマを避けることはできないし

限界がありますよね。

また、トラウマに向いている気持ちを

自閉症を持つお子さんは自分で切り替えることが苦手です。

知的障害を併せて持っていると

自分の気持ちに気付くよう説明したり促しても

伝わりにくいです。

このため、

一旦しっかりとしたトラウマとなってしまうと

解消することが難しくなっていきます。

(解消方法は別の記事にかきますね)

それじゃあ、どうするかというと

自閉症を持つお子さんには

積極的無視(無反応)は使えないかというと

そうともいえず

使う発達上のタイミング

を考慮する必要があるのかなと思います。

というのは、

発達障害のあるお子さんは

一般的に不安が強くなりがちです。

そして、親がどんなにがんばっても

愛着形成に時間がかかるお子さんもいらっしゃいます。

不安が強く愛着形成がないときに

自分の行ったことに対して

全く無反応・無視されたら

ますます不安になりませんか?

例えば、

ひとりで海外旅行に行ったとします。

不安・恐怖が大きくて安心したくて

ガイドの人に

必死に何度も声をかけますが

完全に無視されるというような状況です。

愛着形成が無い状態は

不安・命の危機・恐怖を感じているようなものです。

そういった時に必要なのは、

積極的に子どものキーパーソンになり

安心・安全の場を創っていくこと。

積極的無視という方法は

愛着形成ができた上で、効果が出るものであって

愛着形成ができていないうちは、

デメリットの方が大きくなってしまうのかなぁと思ったりします。

今回はこの辺で。

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