息子くんが学校に行かなくなって、新しい学年(2年生)となったときに対応してくださった先生方が異動されることになりました。
それも、当時、担任してくださったO先生、学年主任だったI先生、小学部主事だったK先生、3人全員です。
母として一番苦しかった時に支えてくださった先生方が全員一斉に異動となることに・・・。
ただ、なんとなく覚悟はあったのです。
というのも、息子くんが1年生の12月に学校に行かなくなって3年が過ぎているので、
そろそろ環境の変化(=先生方の異動)は起こるだろうと思っていたのです。
少し先生方との思い出を振り返ってみます。
担任であったO先生は、息子くんと週一回午後から1限分の授業をマンツーマンで行ってくださいました。
授業と言っても、息子くんの興味に合わせて、ほぼ遊んでいるような時間で(笑)
でも、その時間は当時の息子くんには必要な時間でした。
その時間のおかげで「先生との失われた信頼関係の復活」ができ、引きこもりを避けられました。
O先生は、いつも玄関まで出迎えてくださいました。
その特別感がやはり嬉しかったようで、息子くんは週一回学校に行くようになりました。
当時の息子くんは、人間不信になってしまったのか、母から離れることができなかったのですが、
O先生のあたたかな対応で、少しずつ母から離れて過ごすことができていきました。
初めは、母も同席していたO先生との授業でしたが、少しずつ少しずつO先生と二人で過ごす時間が増えていきました。
このO先生との関りが無かったら、息子くんが学校に再び行くことはなかったかもしれません。
それ程、必要不可欠な関りをピンポイントでしてくださったと感じています。
本当に、ありがとうございました。
学年主任だったI先生は、直接的な関りは少なかったけれど、
豊富な障害児教育経験を活かして、私たち親子を包括的に見守ってくださっていて、とてもとても心強かったです。
多くを言わずとも、母の苦しさ、悔しさ、嬉しさ、もどかしさ・・・・を瞬時に察してくださる存在でした。
「おかあさん、分かるよ」の言葉に救われたものです。
息子くんというよりは、子育て経験の少ない私が、当時、大きく支えて頂いた先生でした。
本当にありがとうございました。
小学部主事のK先生は、学校でお会いするたび必ず声をかけてくださいました。
子どもたちが大好きだということが会話の端々から分かる先生で、
子どもたちが繊細で疲れやすい中、とても頑張って学校生活を送っていることを理解してくださる先生でした。
子どもたちだけでなく、母親にも寄り添ってくださる先生で、何度もK先生に励まされました。
始業時間に遅れての授業参加も、制服ではなく体操服で通学することも、弁当をもっていきたいということも、
「いいよ いいよ」と受け入れてくださいました。
また、「一斉の始業式よりは、午後から個別に時間をつくるので、ゆっくり新学年のスタートをきりませんか」と提案してくださったのもK先生でした。
学校との距離を確実に縮めてくださいました。
息子くんを真ん中に置いて、母と担任がそれを支え、さらにK先生がそれらを支えてくださっているような環境でした。
息子くんが1年生のときは、K先生とは別の先生が小学部主事でした。
前の部主事先生は、「これからどうされますか」と学校の都合が分からない母に今後の方針を決定するように問う方で、母としては「行く回数を減らします」としか言えませんでた。
しかしながら、K先生は「学校側としての提案」を提示してくださるので、お互いの視点から意見を出し合って最善の対応を用意することが可能だったので、大変ありがたかったです。
本当にありがとうございました。
先生方に支えられて、息子くんは週2回の通学を継続できるまでになりました。
笑顔も多く、ちょっとしたチャレンジもするようになりヒヤッとすることもありますが、とても活発に感情豊かに過ごしています。
今後も、新しい先生方と良い関係を築き、息子を支えたいと思います。